姿勢の乱れの原因かも?「浮き指」を知る

今年、NHKのとある番組で特集されたあるテーマがひそかな話題を呼びました。

それが、今回取り上げる「浮き指」です。

現代日本人の多くが抱える問題であり、健康に悪影響を及ぼす可能性があるとして研究も行われています。

そんな浮き指ですが、実は皆さんの走る動作を中心とした運動能力にも大きく関連しています。

そして、ほとんどの人が気づかずに見過ごしている問題でもあるのです。

そこで今回は、浮き指とはどんなものか、そしてどのような問題が生じるのかを中心に解説をしていきます。

自分の事として考え、当てはまることがないかをチェックしていきましょう!

そもそも浮き指ってなに?

まずは、浮き指とはなにか、基本的なことを学んでいきましょう。

漢字からイメージできるように、浮き指とは足の指が地面から浮いた状態のことを言います。

本来、人間が立位姿勢を取る時の足の裏は、かかと、母指球と小指球、そして指の3点がぴったりと接地しています。

しかし、これが何らかの原因で指が地面から浮いてしまう人が現在続出しているため、問題になっているのです。

統計では、足の指が1本以上浮いている人の割合は、男性では約6割、女性ではなんと約8割にのぼると言われています。

皆さんも当てはまる可能性が高いですね。

では、浮き指が起こるとどのような問題が起こるのでしょうか?

問題① 首や腰への負担増

本来は先ほど挙げた3点で身体を支えている足裏ですが、指が浮くことで2点しか設置していない状態が生まれます。

すると、身体の重心は後ろ側に移動し、不安定な状態となります。

そこで、前へと重心を移動させようと無意識のうちに上半身が前に傾き、首や腰の筋が突っ張った状態が常態化してしまうのです。

見た目的には猫背のような姿勢となり、ひどい人では直立できていないように見受けられます。

問題② 歩行時の膝への負担増

立位では首や腰への負担が大きくなることに加えて、歩行時にはさらに膝への衝撃が増します。

歩行時は足裏からの衝撃を接地面を増やすことで分散させていますが、浮き指があると接地面が少なくなるので力を逃がすことが難しくなるのです。

浮き指がない人とある人を比較した実験では、浮き指がある人はない人に比べて1歩ごとに約3kgも余計な衝撃を膝に受けていると報告されました。

これでは、膝を痛めてしまうのも当然と考えられるでしょう。

問題③ 転倒の危険性増

足裏の接地面が少なくなり不安定な状態が生まれるということは、おのずと歩行時の転倒の危険性も高くなります。

特に中高齢者の場合、浮き指があると筋力の衰えと組み合わさって、ケガのリスクが大幅に増加してしまうことになり、大変危険です。

若いうちに身についた身体的な特徴は意識しないと改善することができません。

意外なところに私たちの生活を脅かす危険が潜んでいたことが分かったと思います。

今挙げた3つが主な浮き指の問題点です。

浮き指については未だ研究段階にあるため、他にも私たちへの悪影響があるかもしれませんが、これだけでも十分に浮き指の恐ろしさが伝わったと思います。

これが日本人の半分以上が抱えている問題となれば、すぐに改善するための方策を練る必要があると言えるでしょう。

「浮指」の画像検索結果

あなたは浮き指?チェックする方法

では、浮き指かそうでないかを判断するためにはどうすれば良いでしょうか?

一番正確なのは、足底圧測定器を使用することです。

シューズショップなどに置いてあることも多く、マットのようなものの上に立つだけで足裏の部位ごとでどのくらい地面に圧がかかっているのかを色で教えてくれます。

このような形で表示されます。(浮き指の例)

「足底圧 測定」の画像検索結果

最近では無料で測定を行い、その結果をもとにアドバイスしてくれるスポーツ店なども増えているようです。

しかし、正確である分、手軽さという点では足底圧測定器は劣ります。

機材も高価ですし、家庭に置いておくのにはむいていないといえるでしょう。

そこで、代わりに簡単に浮き指かどうかのチェックを行う方法があります。

それが、紙を使った浮き指チェックです。

地面が平らでデコボコしていない場所に立ち、誰かにコピー用紙ぐらいの薄さの紙を地面と指の間に入れてもらいます。

きちんと指が地面についていれば紙は間に入らずにつっかえますが、浮き指があるとスムーズに間に挟まってしまいます。

どの部分にどれくらい圧がかかっているといった細かい点は分かりませんが、浮き指の有無を知ることができる簡単な方法なので、皆さんも実践してみましょう。

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浮き指の原因は?

では、いったい浮き指の原因は何なのでしょうか?

代表的なものをいくつか取り上げてみましょう。

原因① サイズの合っていない靴を履くこと

浮き指の原因と考えられるもので最も疑われているのが、サイズの合っていない靴を履くことです。

日本人は家にあがる時に靴を脱ぐ習慣があるため、スムーズに脱ぎ履きができるように少し大きめのシューズを履きがちだと言われています。

確かにこれで靴の着脱のストレスは軽減できますが、肝心の歩行の際に大きな問題が生まれてしまいます。

歩行の際に、靴の中で足が動いてしまうのです。

これでは安定した接地を得られず、私たちの身体に大きな衝撃が加わります。

そこで、足が動くのを防ぐために無意識のうちに指が上がってズレを少なくするようにしようとするのです。

これが常態化すると、足の甲の筋が固くなり、常に上を向いた状態が出来上がります。

足元から見直す必要がありそうです。

正しいシューズ選びのポイントは?

浮き指を防ぐために、正しいシューズ選びのポイントを知りましょう。

浮き指だけでなく、運動を行うのであればその他の怪我のリスクの軽減にも繋がります。

全ての人が抑えておきたい事項です。

☆ポイント① 足の甲の余裕度をチェック!

足の甲とシューズの間に、人差し指と中指を入れてみましょう。

ここに隙間があって指がすんなりと入るようであれば、大きなサイズのシューズを履いていることになります。

指が入らない程度のものを選ぶと、シューズの縦方向のズレがなくなり、フィット感を得ることができるでしょう。

☆ポイント② つま先の余裕度をチェック!

かかとをシューズに合わせた状態で、つま先の部分を指で押してみましょう。

その時、指とシューズの間に1~1.5cmの隙間があることが理想的です。

これ以上だとブカブカなシューズを履いている状態。

足が靴の中で動き、浮き指へと繋がってしまいます。

反対に、指がシューズに当たっているのも良くありません。

これでは、指先への衝撃が大きくなり、怪我をすることに加えて、慢性的に衝撃が加わると足の指の形が変形してしまうこともあります。

指と指の間が狭くなるのが典型的な例で、これでは足が縦長になりすぎて横方向への安定性が低下してしまいます。

これは、女性が履くピンヒールでも同様の問題を誘発する可能性が高いといえるため、長時間履くことはできるだけ避けましょう。

原因② 足裏のアーチ構造の乱れ

足の裏は、縦アーチと横アーチで構成されています。

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このような構造になっていることで土踏まずを形成し、地面からの衝撃を上手く逃がして膝や股関節、さらには腰への衝撃を軽減しているのです。

しかし、アーチが落ちて偏平足になったり、反対にアーチが高すぎるハイアーチの状態になると、足裏への衝撃がうまく逃げません。

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特に、偏平足は足底筋膜への衝撃が大きく、長時間負担がかかると足底筋膜炎を発症することがあります。

足底筋膜には神経が多く通っているため、かなり痛み悪化すると日常生活にも支障をきたすレベルです。

偏平足だと、構造上土踏まずがなくなるため、図のような形になり浮き指が生まれてしまいます。

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では、なぜ偏平足になってしまうのでしょうか?

その原因は、前脛骨筋や後脛骨筋、長趾屈筋や長趾伸筋などの部位にあります。

これらの箇所が過度に収縮していたり伸長していたりすることで正常なアーチを保てなくなってしまうのです。

浮き指の原因の元をたどると、下肢全体への問題と関連していることが分かりました。

私たちの身体のバランスの悪さが、深刻な問題を生み出していたことはどうやら明らかなようです。

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浮き指を改善する方法!

浮き指が生み出す問題、そしてその原因が分かったところで、ここからは改善する方法について考えていきましょう。

自分にあったサイズのシューズを履くこと以外にも、浮指の改善に繋がる方法はたくさんあります。

毎日実践できるものばかりですので、習慣化を目指しましょう!

①ひろのば体操

理学療法士の方が浮き指の改善策として進めている方法です。

テレビ番組でも紹介され、大きな反響を呼びました。

最初に椅子に腰かけ、ほぐしていく足を反対の足の太ももの上に置きます。

次に、手の指を1本ずつ足の指の間に入れて、手を軽く握ります。

握ったら、甲の方へゆっくりと指を軽く曲げて、その状態を5秒間キープしましょう。

5秒キープ出来たら、今度は反対方向へゆっくりと指を曲げて、同じく5秒間キープして下さい。

これを、1日1回、1往復ずつ行うことを目標にします。

凝り固まっていた足の甲の筋をほぐし、浮き指の改善へと繋がります。

②タオルギャザー

足裏のアーチを正常化させるために有効で、最もポピュラーなのがタオルギャザーです。

前脛骨筋や後脛骨筋、長母指屈筋や長趾屈筋といった筋を鍛えることができ、さらには足底部全体の強調した動きの獲得にも効果があると言われ、足裏を使う感覚を掴むことができます。

方法は、最初に椅子に浅く腰かけ、膝を90°に曲げて指の所にタオルを敷きます。

指をタオルの上に乗せたら、かかとを固定して床に広げたタオルを手繰り寄せるようにしましょう。

十分に手繰り寄せたら、今度はそれをかかとを地面につけたまま持ち上げ、5秒間キープします。

その後、指を開いてタオルを離したら、その状態をまた5秒間キープして元の位置に戻りましょう。

これを、20回程度毎日続けることが出来れば、足裏のアーチも正常なものに近づきます。

また、足裏を使う感覚が身につけば膝や腰への負担も軽減されるため、楽に運動をすることができるようにもなるでしょう

浮き指の改善以外にも様々な効果が期待できるため、おすすめです。

 

③足指サポーターの装着

市販されている足指サポーターを利用するのも浮き指の改善に繋がります。

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足指サポーターとは、写真のような物を指します。

指と指の間を広げて、地面との接地面を増やしてくれるため、足の指を使って歩く感覚を掴むのに有効です。

浮き指がひどく、普段から足腰の痛みに悩まされている人は、できるだけ着用しておくとかなりの効果が期待できるでしょう。

また、これと関連して鼻緒のある草履を履くこともおススメです。

鼻緒の部分に力を入れて地面を掴もうとするため、通常のスリッパよりも足裏全体を使うことができます。

しかし、これらは長時間の使用で痛みを伴う場合もありますので、自分の状態と相談しながら着用を考えましょう。

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まとめ

今回は、浮き指について解説を行っていきました。

私たちと地面とを繋いでいる足裏は、健康に深く関わっています。

細かい部分ですが、疎かにしてはいけないことが今回分かったことでしょう。

浮き指については、美しい姿勢で立つためにも重要であると言われています。

姿勢が私たちの健康に深く関わっていることは前回紹介、解説しましたので、ぜひこちらと合わせてお読みください。

足の裏から健康づくり。

きちんと実践できれば、今まで悩まされていた身体の不調も良くなるかもしれません。

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