二酸化炭素への耐性を高めることで持久力を身に付ける

高いパフォーマンスを実現するのに酸素の供給がアスリートにとっていかに重要であるか、科学者はかなり以前から知っていました。

体が酸素摂取を有効利用するために、肺は高い換気能を持つ必要があります。

体中の筋肉や細胞はすべて、負荷の高いトレーニング中、余分な酸素を必要とします。

それは、身体運動をサポートし、大きな出力を生み出すためです。

酸素は身体活動において重要な役割を果たしますが、この後見るように、二酸化炭素もそれは同じです。

二酸化炭素への耐性とは?

 

我々が呼吸する必要性を感じる主な理由が、体内の二酸化炭素濃度であることをご存知でしたか?

実際、我々の体内には、いつ二酸化炭素が特定の基準値を超えようとも、あるいは、いわゆる二酸化炭素への耐性濃度を超えようとも、酸素の吸入を誘発する二酸化炭素濃度の変動を絶えず監視するセンサーはありません。

我々の体は、酸素変動量よりも二酸化炭素濃度変動量にはるかに敏感であるようできています。

なので、ここで取り上げる問題は我々の体内の酸素濃度とは限りません。より高い二酸化炭素濃度への耐性をいかに高めるかが問題なのです。

なぜアスリートが二酸化炭素に対する自身の耐性を高めることが重要なのでしょう?

トレーニングして筋肉を使いだすと、心拍数は上がり、代謝活動は上昇し始めます。

代謝活動の上昇によって、ますます酸素が生じ、それが体に行き渡るのです。

二酸化炭素への耐性が低ければ、運動負荷が低かったり中程度だったりしたとしても、呼吸は速くなります。

だから、走り始めたばかりの初心者は休憩を入れる必要が多く出てくるのです。

彼らは、体内で生まれる二酸化炭素を取り除く必要があるのです。

しかしながら、血中の高い二酸化炭素量に耐えられれば、呼吸は軽くなり、最終的にパフォーマンスは向上します。

二酸化炭素への耐性を高めるには?

 

二酸化炭素への耐性を高める従来の方法は、日々のトレーニングにおいて高強度運動を取り入れることです。

これには、室内自転車や短距離走、HIIT(高強度インターバルトレーニング)などが挙げられます。

最高限度の85%まで心拍数を得られる運動ならどんなものでも、高強度運動になり得るでしょう。

トレーニング器具の助けを借りないまま耐性改善が進まないと、自力でこのレベルに達するのに長い時間と労力が必要です。

二酸化炭素への耐性レベルを上げることで持久力を強化するより効率の良い方法は、運動しているときはいつでもトレーニングマスクを使うことです

その際の運動強度は、激しいものでも中程度のものでも構いません。

適切な心拍数レベルを目標とするためには、空気抵抗設定を調整すると良いでしょう。

トレーニングマスクを使うことが血中の二酸化炭素濃度をはるかに速く高める、主な理由が2つあります。

第一に、通常以上に息を吸い込むのが難しくなるからです

トレーニングマスクによって加えられた空気抵抗により、すでに過酷な身体活動を行っているため、肺は深く強く呼吸します。

これは、血液中の高い二酸化炭素濃度のために起こることです。

トレーニングマスクが役に立つもう一つの理由は、二酸化炭素の摂取量を増やすことにあります。

ご承知の通り、我々が吸う空気には、特定レベルの二酸化炭素がすでに含まれています。

トレーニングマスクは、閉鎖式呼吸装置と呼ばれる特別に設計されたデバイスを用いて、吸い込む空気に含まれる二酸化炭素濃度を上昇させます。

トレーニングマスクに息を吹き込むと、閉鎖式呼吸装置が作動し、吐き出した二酸化炭素が素早く大気中に吸い込まれていくのを防ぐのです。

だから、再び息を吸うときには、実際、通常より高い二酸化炭素濃度の空気を吸い込むことになります。

これにより、さらにいっそう血液中の二酸化炭素レベルが増加し、必要以上にトレーニングしても、体は二酸化炭素に対する高い耐性が維持できるというわけです。

そして、トレーニングマスクを着けずに運動を行うと、はるかに軽く呼吸できるようになっているでしょう。それは、運動能力が高まった証です。

トレーニングマスクを使う

 

以下に、二酸化炭素への耐性を高めるための、トレーニングマスクの簡単な段階的使用例を紹介します。

まず、トレーニングマスクを使わずに200m走のタイムを計ってください。

次に、空気抵抗を低めに設定し、トレーニングマスクを使って再び200m走のタイムを計りましょう。

トレーニングマスクを装着しても200m走時の心拍数が極端に上がらなければ、空気抵抗を次の段階へと進め、再び200m走のタイムを計ってください。

少なくとも6週間、一練習おきに同じことを繰り返した後、トレーニングマスクを使わずに200m走時の新たな心拍数を設定するようにしましょう。

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