トレーニングマスクを用いた呼吸訓練でスプリント力を向上させる

スプリント練習を繰り返すには、目を見張るほどのパワーや持久力、スタミナが必要です。

あなたがランナーかサッカー、ラグビー選手だとしても、運動選手としての成功はスプリント力で大部分決まります。

従来のトレーニングに異議を唱え、コンディショニングや呼吸の持続力向上に重点的に取り組むつもりなら、トレーニングマスクをトレーニングに取り入れましょう。

トレーニングマスクの仕組み

トレーニングマスクは空気が肺に流れる量を減らす価値体系を利用して、人に深呼吸を促します。

これがいわゆる、「空気制限トレーニング」または「呼吸筋トレーニング」です。

肺が活発な動きを迫られると、肺胞(肺と血流が二酸化炭素と酸素を交換する小さな空気嚢)の表面積が引き伸ばされ、血液や酸素が流れるスペースが広がります。

トレーニングマスクの有効性の背景にあるのは、時と共に肺がこの種の空気抵抗に慣れ、有効酸素をより効率的に使い、その結果、肺活量や有酸素閾値を増大させるという考え方です。

以下は、トレーニングマスクのCEO(最高経営責任者)ケーシー・ダンフォード氏が、トレーニングマスクについて簡潔で明確に定義した言葉です。

「トレーニングマスク2.0は、6種類の異なる負荷調整によって吸入空気に抵抗をかけることで、体力を向上させます。空気抵抗による強い負荷が、呼吸筋を強化するのです。つまり、それは呼吸筋のためにウエイトリフティングをしているようなもので、使い続けることで数々の成果をもたらします」

科学が認める

『スポーツ医科学ジャーナル』に掲載された2016年の研究報告によると、トレーニングマスクはいくつかの呼吸運動能力の分野を改善したといいます。

その内容は以下の通り。換気閾値(VT)、無酸素性作業閾値の間接的測定、出力(PO)および換気閾値における作業負荷、呼吸性代償閾値(RCT)、非常に負荷の高い運動テスト終盤、そしてトレーニングマスク装着時の呼吸性代償閾値における出力の改善。

この研究で、適度にトレーニングを受けた参加者24人が、6週間にわたり週2回、静止したままの状態で30分間の激しいサイクリング運動をこなしました。

研究結果によると、トレーニングマスクを使用したグループの運動能力に、著しい改善が見られたとのことです。

スプリントトレーニングのためにトレーニングマスクを使う方法

トレーニングマスクをスプリントトレーニングプログラムに取り入れるのは、至って単純明快な考えです。

他のすべてのトレーニングに使えるためトレーニングの半分はまだ通常通り行えます。

ロンドン・サウスバンク大学とエクセター大学で行われた研究に基づく以下のスプリントトレーニングプログラムは、選手がスプリントスピードを向上させ、彼らの運動能力を改善するでしょう。

スプリントにおける運動能力は、短距離か長距離かを問わず改善できるということなのです。

ウォームアップ

膝や大腿四頭筋を引き上げる、手足を前後左右に突き出す、縄跳びをする、サンバを踊る、これを各10回2セット行います。

また、代わりに、15分程度の他のあらゆる活動的なストレッチや活性化練習を行うこともできます。

研究者は、トレーニングマスクを外して行うセットを用意しました。

呼吸器系の調子をもう少し速く整えたければ、トレーニングマスクを着けて軽めのセットを行うことも可能です。

トレーニング

・ 20mのスプリントを3本、それぞれ全速力で行います。セット間に最大3分まで休憩を入れてください。トレーニングマスクは外しておきましょう。

・ 20mのスプリントを10本、それぞれ全速力で行います。セット間に最大30秒まで休憩を入れてください。スプリント中、トレーニングマスクは着用しておきましょう。

研究は空気抵抗のセッティングについて詳しく設定していませんが、最も簡単なバルブから始め、そこから次の段階に移ってください。

クールダウン

クールダウンは、ハムストリング筋(=膝の後ろのくぼんだ所にある太い腱)や大腿四頭筋、股関節屈筋、臀筋、ふくらはぎや肩や胸の筋肉といったあらゆる主要筋群の、静的ストレッチで構成されています。

下半身のストレッチを強化しましょう。

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